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リハビリ記録その133

2013-12-1
山内正敏

 例年よりやや温度が高め(マイナス5〜10度)の11月でした。そういう訳で例年並みに外を歩き、風や雪の日は室内で訓練しています。

 回復の遅い指ですが、それでも少しずつ器用になっていり、また力もついているようで、なんと普通の皿を片手(というか親指と、残りの指の間にはさんで)運ぶ事が出来ました。できるのは利き手の左だけですが、そのうち右も出来るようになるでしょう。電子レンジへの出し入れがかなり楽になった感じです。
 あと、シャツのボタンですが、今までは時間をかけてやっと外す事が出来ただけ(但し一番上は出来たり出来なかったり)ですが、着る方にも挑戦してみました。着た状態でボタンをはめるのは無理だったものの、脱いだ状態でシャツのボタンをとめて、そのシャツをすっぽりと着る(最上段は無理)という方法なら、時間はかかるものの、なんとか出来るようになりました。問題はボタンが小さ過ぎる事で、大きめのボタンなら可能かもしれません。そういえば、老人用のパジャマなんかボタンが大きかったような気がします。残念ながら、普段着のシャツはボタンの小さい奴しか売っていないようで、私の指に合う奴は手に入らないようです。

 松葉杖は順調です。例年、病院廊下の往復(7〜10往復=2.2〜3.2km)は、秋から開始し段々調子を上げていくもので、記録は春先に記録が出るものなのですが、今秋は、重い冬靴で(春先に出した)ベストに次ぐタイムで歩き(10往復を1時間10分)、運動靴に至っては記録を更新しています(9往復を1時間6分)。
 両杖を上げての歩行でも、(冬靴より不安定な)運動靴の方で記録を伸ばしております。もしかすると靴を変えた(今までのナイキニューバランスのかわりにアシックスを買ってみた)のが効いているのかもしれませんが、順調に安定度が高まりつつある事には変わらないようです。
 プールの方は相変わらずですが、新たに階段三段目(65センチの深さ)で、膝を曲げた状態から脚力のみでゆっくり立ち上がる訓練を始めています。単に立ち上がるだけなら前にも出来ていましたが、それは水の中から勢いを付けて立ち上がるもので、純粋に脚力だけとは言い難く、今回のは本当の意味で脚力の訓練になります。
 プールと言えば、夏までは朝8時半、10時半、15時半の3つのオプションがあったのですが、このうちの8時半のオプションが8時に繰り上がり、夜間掃除のあとの注水が完全に終わらない状態で訓練に望む事が時々あります。そういう時は水位が3〜4センチだけ低く、見た目には分からないのですが、実際に訓練をすると、出来るはずのメニューが出来なかったり、簡単なはずのメニューが難しかったりして、おかしいと感じてから水位の違いに気付く次第です。たった3〜4センチ分の浮力で難度が大きく上がるのですから、逆に言えば、今やっているメニューが極めて現在の力に合っている事を示しているとも思います。
 水位を除けば8時でも10時半でもメニューの出来具合にあまり差はありませんが、15時半は違っていて、同じメニューが難しく感ぜられます。始めはその日の体調の違いかと思ったのですが、3〜4年の体験(きちんとデータ化している)から明らかに差があります。午前と午後の違いは松葉杖訓練で両杖を上げて歩ける歩数の違いというかたちでも現れており、リハビリの体調の善し悪しが時刻に大きく依存していることが分かります。
 プールですから気温や水温は同じです。これが私だけの問題なのが。より一般的に云える事なのかは分かりませんが、少なくともきちんとしたデータに取っている人はあまりいないのではないかと思います。リハビリだけでなく、もしかしたらスポーツ一般にも午前・午後依存性があるかも知れません。

 最後に例によって無駄話です。今回はプールでのリハビリの際の水着です。
 プール訓練の多くは年配の女性で、男性はほとんどいません。男女比率は1:3か1:4程度で、日によっては男が私一人で、他は10人近く年配の女性ということもあります。リハビリですから、もちろん10歳代〜20歳代の女性も滅多に来ません(4〜5回に1回ぐらい)。その若い子の水着ですが、以前はワンピースが多かったのに、今は尽くビキニです。
 私が退院した頃は、貸し出し水着制度があって、半数以上がそれを使っていました。病院規格ですので、女性はワンピースタイプでした。貸し出しが8〜9年前に廃止された後も、プール担当の職員が、ワンピースタイプを使うように指導して、たまに若い子がビキニで来ても、次回からはワンピースになっていました。ところが、その指導を数年前に止めてしまい(というかワンピースを指導する職員が漸減して、いつの間にかいなくなってしまった)、今では若い子だけでなく30歳代と思しき女性までビキニでくる人が出てきました。もっとも30歳代になると大抵は「リハビリの必要な」体型だし肌も荒れているので、目を背ける事はあっても魅入る事は有り得ません。問題は20歳前後の若い女の子です。
 私は階段(というか水面)に向かって黙々と訓練するので、誰がどんな格好をしようと視界に入らないので訓練には影響がありませんが、人によっては集中力が無くなるのではないか、と危惧します。スウェーデン人ですから体にメリハリがある訳で、これは日本のリハビリセンターでは有り得ないだろうな、と思った次第です。まあ、リハビリも自己責任で、回りに気をとられてはいけないということのようです。

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